看護師監禁 遺体事件 あと絶たぬ闇サイト犯罪 殺人や誘拐も

浜松市で29歳の看護師が連れ去られ、静岡県藤枝市の山で遺体が見つかった事件で、監禁の疑いで逮捕された2人の男はインターネットを通じて知り合ったと見られています。インターネットで知り合った人物どうしが起こした事件は、これまでにも相次いでいます。
平成19年に名古屋市の31歳の女性が連れ去られて殺害された事件では、逮捕された男3人が携帯電話の「闇サイト」で知り合っていたことが明らかになり、「闇サイト」の対策が進められるきっかけになりました。平成21年には、インターネットの会員制サイトに書き込みをして仲間を募ったうえ、都内で女性を刃物で脅して車で連れ去り、性的暴行をしたなどとして男4人が逮捕されました。平成25年に東京・大田区で女子中学生が身代金目的で誘拐された事件では、男がインターネットの闇サイトに「仕事をしませんか」などと書き込み、これに応じた2人の男と事件当日に初めて会って女子中学生を誘拐していました。警察庁が業務を委託している「インターネット・ホットラインセンター」では、ネット上で犯行の仲間を募ったり犯行を予告したりする書き込みについて通報を受けた場合、プロバイダーなどに削除要請を行っています。センターによりますと、こうした書き込みに対する削除要請は、去年1年間で723件に上ったということです。

しかし犯行に関する直接的なことは書き込まず、連絡先を教えるなど知り合うきっかけにとどめ、その後、SNSなどで直接やり取りして一緒に事件を起こすケースは対処できないのが現状だということです。

11年前に名古屋市で起きたいわゆる「闇サイト殺人事件」の遺族は新たな対策を講じるよう求めています。平成19年、名古屋市の路上で帰宅途中だった磯谷利恵さん(当時31)が車で連れ去られ、現金を奪われたうえ殺害されました。連れ去ったのは携帯電話の闇サイトを通じて知り合った3人の男でした。被害者の母親の磯谷富美子さん(66)は13日、NHKの取材に応じ、「ネット空間が野放しなのは11年前と全く変わっていない。娘の死は何の意味もなかったのかという憤りを感じる。落ち度のない人を襲う犯人にもっとも強い怒りを感じるが、誰もがインターネットを通じて簡単に犯罪に手を染められるいま、このような事件を防ぐために厳罰化などの対策を講じてほしい」と訴えました。

事件のあと磯谷さんは全国を回って講演活動を行っていて「今回、同じような事件が再び起きたことで、インターネットを通じた犯罪が二度と起きないよう、抑止力になるような法律を整えるべきだと訴えていきたい」と話していました。