研究不正防止で異例の対策 データをネット公開へ 東大研究所

所属していた教授らによるデータのねつ造などの研究不正が明らかになった東京大学の研究所が、再発防止のため論文の発表後にグラフや図のもととなったデータをネットで一般に公開する異例の対策を行うことになりました。
東京大学にあった分子細胞生物学研究所では、去年、所属していた教授らが国際的な科学雑誌に発表した5本の論文の画像やグラフにねつ造などの不正があり、大学は研究所の名称を定量生命科学研究所に変更し、研究倫理推進室を新たに設置するなど組織の改編を行って、不正の防止に取り組んでいます。研究所ではさらに、所属する研究者が論文を発表したあとに、グラフや図のもととなったデータもネット上で公開して第三者が検証できるようにする異例の対策を行うことになりました。また、画像については、明るさや色調などを過剰に操作した形跡がないか、自動的に検出するシステムを独自に開発し、チェックするということです。研究所では画像のチェックはすでにはじめていて、データの公開は今年度中に実施することにしています。

定量生命科学研究所の白髭克彦所長は「データを見た人が疑問を投げかけることで、科学本来のオープンな議論が進み、不正の抑止にもつなげたい」と話しています。