「いっしょに読もう!新聞コンクール」 優秀賞 須藤さん(鶴ケ島・栄小6年)

表彰式終了後、記念撮影する受賞者ら=さいたま市で

写真

 家族や友人と新聞を読んで話し合った感想や意見を寄せる「いっしょに読もう!新聞コンクール」の表彰式が10日、さいたま市浦和区の県立近代美術館であり、上位入賞者らに賞状が贈られた。

 今年で九回目の開催となり、県内の小中高の四十四校から三千八百四十八点の応募があった。

 優秀賞と優良賞は各十五点。鶴ケ島市立栄小六年の須藤貴海(たかうみ)さん(12)は四年連続の優秀賞受賞で、一昨年の全国コンクールでは小学生部門最優秀賞を受賞している。

 全校レベルで積極的に取り組んだ学校に贈られる「学校賞」は、鴻巣市立赤見台第二小と三郷市立栄中学校に決まった。 (森雅貴)

 主な受賞者は次の皆さん

 【優秀賞】門井美空(鴻巣市・赤見台第二小)須藤貴海(鶴ケ島市・栄小)坂本志奈(上尾市・原市中)角野芽以(熊谷市・三尻中)杉浦啓太(さいたま市・川通中)吉田小南(越谷市・大袋中)佐々木悠菜(さいたま市・白幡中)最上貴幸(三芳町・藤久保中)渡邊美羽(県立羽生第一高)稲生千紗、原口なつみ、高森由羽、守屋怜奈、高橋彩乃、内山あゆみ(県立川越女子高)

 【優良賞】太田遥子(埼玉大付属小)鷹谷いろは(鴻巣市・赤見台第二小)大島莉音(上尾市・原市中)高山夏鈴(川越市・山田中)冨田百合香、北村優花、川辺沙也加(吉川市・東中)牧野陽菜(県立坂戸ろう学園)大滝優依(鴻巣市・西中)大縄泉美(県立坂戸ろう学園)長瀬のぞみ(県立秩父高校)小澤美保、松岡未典、瀬戸温々香、岡本采夕(県立川越女子高)

「新聞は出来事の背景が詳しく書かれているのが魅力」と話す須藤さん=鶴ケ島市で

写真

 「いっしょに読もう!新聞コンクール」で四年連続優秀賞の快挙を果たした鶴ケ島市立栄小六年の須藤貴海さん(12)。これまでは小学生向けの新聞を読んでいたが、今年は本紙記事を題材にした。

 須藤さんが選んだのは、七月七日付本紙朝刊一面に掲載されたオウム真理教元代表の麻原彰晃(しょうこう)死刑囚=本名・松本智津夫(ちづお)=と元教団幹部六人の死刑執行を伝え、その意味を読み解いた記事。「『生真面目さ』の暴走」という見出しが目に留まった。「生真面目な人が人を殺したり苦しませたりできるかと矛盾を感じた」からだった。

 記事は、信者が生真面目である故に生への解答を与えてくれる「師」を求め、暴走したとの内容。元幹部六人は「加害者であると同時に被害者」との文言には「確かにオウムとの出会いがなければ、六人の運命は違ったかもしれない」と感じ、両親に意見を求めた。

 母親が「居場所を求めた結果、加害者になった人たち」との見方を示した一方、父親は「六人は紛れもなく加害者で全て自己責任だ」との考えだった。

 どちらの意見も理解できたが「そもそも死刑で一つの命を消すことで全ての償いを果たせるのか」と新たな疑問も。「事件」にはさまざまな側面があることを知り「人と話し合うことが考えるきっかけになる」と記事から学んだという。

 「新聞には出来事の背景が詳しく書かれていて、母親と興味深く読んでいる」と話す須藤さん。好きな授業は図工で、自分で想像したキャラクターを描くことが趣味。将来の夢は絵本作家だ。 (森雅貴)