「暴力動画」流出で身柄拘束、韓国を騒がす“パワハラ会長”ヤン・ジンホの黒い金と黒い夢


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韓国独立系メディア「ニュース打破」のYoutube内チャンネルより、オフィスで社員に暴力を振るうヤン・ジンホ会長。


 10月30日、韓国のIT企業「韓国未来技術」会長のヤン・ジンホ氏による“パワハラ動画”が拡散した。動画の中でヤン会長は元社員を激しく殴打、しかもその映像は告発用に撮影されたものではなく、ヤン会長が自ら撮影を命じたものだというから驚きである。これに対し、韓国国内の世論は沸騰、11月7日にはヤン会長の逮捕にまで至っている。

 この韓国未来技術は、ガンダムのような巨大ロボットを開発している会社として、世界的にも“そこそこ”の知名度を持つ。過去には日本のSNS上にも、同社が開発する機体の映像が流通。ロボット好きの間では知る人ぞ知る存在となっていた。

 ここで疑問なのは、いわば最先端かつ近未来的な会社を経営する人物が、なぜ旧時代的なパワハラ行為を社員に対して行ったのかということだ。11月1日には、あのグーグルが、セクハラ行為をした元幹部に対して2014年に9000万ドル相当の退職金を支払っていたことが発覚、グーグルで働く従業員の世界的な抗議活動に発展したことも記憶に新しい。ヤン会長の一件も、これとどこかに似てはいまいか。そもそもヤン会長は、普段の素行からして大いに問題のある人物であり、韓国メディアの追及によって、その“余罪”が次から次へと明るみに出始めているのだ。

 まずヤン会長は、韓国では“IT長者”として知られている。というよりも、自称しているふしがある。

 巨大ロボットをつくるとしている韓国未来技術には相当な資金が必要だが、拡散したパワハラ動画の第一報を報じた「ニュース打破(タパ)」によると、同社株式の100%をヤン会長が保有しているという。つまり、外部からの資金に一切頼らず、自己資金で開発を進めているということになる。実際、ヤン会長は過去に韓国メディアのインタビューを受けた際、巨大ロボットの開発には約100億円の予算がかかると自ら試算しており、完成品を世に問うまでは、外部からの投資に頼らず自己負担する計画だと話している。

 そんな大金を、一体どうやって稼いでいるというのか。ちなみにヤン会長は、韓国におけるこの手のスキャンダルの“常連”である財閥関係者ではない。換言すれば、生まれついての金持ちではないのである。

「性犯罪動画」で得た収益をロボット事業に

 ヤン会長は、韓国未来技術以外にも、ネットコンテンツ掲示板などを運営する「ウィーディスク」の代表となっている。問題は、このウィーディスク社だ。同社関係者のひとりは、韓国メディアの取材に対して次のように話している。一部、抜粋したい。

「ヤン会長の会社でお金を主に生んでいるのは、著作権がない非提携コンテンツであり、そのうち90%以上が淫乱物(違法なアダルトコンテンツ)だ。そのなかには、有名芸能人関連の違法流出映像や、性犯罪動画も含まれる」

 この関係者が言うところの「性犯罪動画」には、「盗撮動画」「売春動画」などが含まれる。つまり、この証言が正しければ、ヤン会長は違法なアダルトコンテンツを収入源にし、そこで得た収益を使って、世界的にも話題となった巨大ロボット製作事業に投資していたということになる。韓国ではこうした一連の報道から、ヤン会長を「盗撮王」とも呼び始めている。


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韓国独立系メディア「ニュース打破」のYoutube内チャンネルより、オフィスで社員に暴力を振るうヤン・ジンホ会長。


 こうしたビジネス上の問題のみならず、ヤン会長個人の人柄にも問題が少なくないようだ。もっとも問題となった暴行動画以外に流出した動画では、ヤン会長が「サムゲタンが食べたい」と語り、社員たちに対して刃渡り1メートルほどの日本刀やボーガンで鶏を殺すことを指示している場面もある。社員が躊躇すると、恫喝・強要するシーンが収められているのだ。ちなみに、たとえ食用であったとしても、定められた方法以外で動物を殺すことは韓国国内の法律で禁じられている。現在、そんなヤン会長に関して、ほかにも余罪がないか警察の調査が進んでいるという。






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