サンロッカーズ渋谷、三河に逆転勝利 今季初の連勝


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速攻を仕掛けリズムを作った伊藤駿選手(中央)

 サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が11月10日、青山院記念館(渋谷区渋谷4)でシーホース三河(同、三河)と戦った。観客数は2003人。

最終クオーターに12得点を挙げた杉浦佑成選手

 「三河のペースに合わせてしまい」ビハインドを負う展開となった中、反撃ののろしを上げたのは「コート上の司令塔」とも呼ばれるポイントガードの伊藤駿(たかし)選手だった。「(三河は)イージーなディフェンス(DF)をしていたし、桜木ジェイアールや(アイザック)バッツは戻りが遅いので、突いていこうと思った」と、第3クオーター(Q)序盤にDFリバウンドから連続して速攻を仕掛けリズムを作ると、ベンドラメ礼生選手も「駿さんが(ボールを)プッシュしてくれたお陰で気持ちを強く保て、自信をもってアタックできた」と、伊藤選手に続き速い展開のオフェンス(OF)から得点を重ねた。

 4点差で迎えた最終Q。序盤はシーソーゲームとなるも、中盤で杉浦佑成選手の3ポイント(P)シュートで逆転して以降は、山内盛久選手が自らのOFリバウンドからチャンスを作り3Pを決めたほか、ライアン・ケリー選手やロバート・サクレ選手が得点を重ねリードを保ち、残り13秒と3秒には杉浦選手がフリースローも確実に決め、勝利を引き寄せた。最終結果は76対71。

 杉浦選手は高校のころからの憧れの選手であり、同じ背番号を付けている三河・金丸晃輔選手とマッチアップした。金丸選手は三河の得点源であることから「スクリーンが次から次へと来るのでかなりきつかったが、ぶつかって走って考えて、とにかく離れず、ずっとくっついていこうと考えていた。楽にプレーさせなかった手応えはあった」と振り返る。

 前半はシュートを1本しか打てなかったが、最終Qだけで12得点を挙げた。「DFから入れたことで集中できた。チャンスが来るまでコートに立てたのはDFが良かったから」と分析し、「大事な所でシュート決められたのは良かった」と話しつつ、「終盤の大事な時間にリングにアタックしたのは礼生さんやケリー、ロブ。そこに任せてしまう部分が心の中にあったので、そこに割って入るくらいの強い気持ちがあったらもっと良かったのでは」と反省点を挙げた。この日はヒーローに選ばれたが、「フリースローの100倍は緊張した」とインタビューでは噛んでしまう場面も見られた。

 前節の北海道戦から2連勝となるSR渋谷。伊佐勉ヘッドコーチは「チームとして大きな一勝だった」と喜びを表現し、「練習する時間がない中で(速い展開のバスケを)選手たちがやろうとする姿勢が見られたのは大きないいサイン」と話した。ベンドラメ選手も「やっと接戦で勝ち切れた」と勝利を喜んだが、チームは4勝10敗と負け越していることから笑顔は少ない。「ここから強さが出てくる。前向きに取り組んでいるし、いい方向に向かっている」と力を込めた。

 両チームは11日も同所で戦う。伊藤選手は「手ごわい相手だが、第1Qから自分たちのバスケをして走って、競らないように自分たちの展開にしていけば勝機は見えてくる」と意気込んだ。