フォークの切れ味 上沢躍動 稲葉J、17安打で連勝

第2戦に先発し5回を1失点に抑えた上沢=東京ドームで

写真

 日米野球は10日、東京ドームで第2戦が行われ、日本代表が米大リーグ(MLB)オールスターチームに12−6で快勝して、2連勝を飾った。

 日本代表は4番に入った柳田が一回に先制打を放つと三回には2試合連続となる2ラン、五回には適時打と4打点。秋山も三回に適時三塁打、五回に2点適時打を放つなど打線が着実に得点を重ねた。

 11日の第3戦は日本代表は多和田(西武)、MLBオールスターはバーロー(ロイヤルズ)が先発すると発表された。

 代表デビュー戦で堂々の投球を見せた。MLBの強力打線を相手に、5回を4安打、無四球、1失点。勝ち星をつかんだ先発の上沢は「しっかり持ち味を出せたと思う。(80球の)球数制限の中、5回を投げ切ったのも大きな自信になった」。79球の力投を笑顔で振り返った。

 持ち味とは、稲葉監督が「メジャーに通用するか見てみたい」と話していたフォークボール。緊張したという立ち上がり、いきなり連打などで無死一、三塁のピンチを迎えた。しかし、3番サンタナをその落ちる球で空振り三振に仕留めた。4番ハニガーは内角高めの直球で三ゴロ併殺打。高低を巧みに使い「最大のピンチを最高の形で抑えられた」とリズムに乗った。

 二回は圧巻の3者連続空振り三振。ソトとヘルナンデスには、フォークでバットに空を切らせた。奪った三振は毎回の7個。「メジャーの打者は踏み込んでくるので、内角を多めに投げた。そしてカーブとフォークの落ちる球をしっかり使うように心掛けた」

 ヤンキースの田中と同じア・リーグに所属するピラーは「田中のスプリットは見慣れているが、上沢のフォークもベンチの選手は『良いフォークだ』と言っていた」と明かした。

 今回の日米野球で稲葉監督は投手陣に「ウイニングショット(決め球)をどんどん試してほしい」と注文する。上沢の後を受けた浜口も2個の空振り三振をともに得意のチェンジアップで奪った。MLBの強打者にも、日本の投手が生み出す縦の変化が有効であると分かれば、2020年東京五輪に向けて大きな収穫だ。 (牧田幸夫)

<日本・稲葉監督> 初回に先制点を取れたことが大きかった。日本の流れになってくれた。コンパクトに打撃をしてくれたことが、この得点につながった。

<MLB・マッティングリー監督> 序盤で試合が決まってしまった。早い回で点を取られて、こちらは三回まで得点することができず、勢いを失ってしまった。