富山第一 盤石の県制覇 高校サッカー4年連続全国へ

先制点が入り、仲間と喜び合う中田青主将(右)=富山市南中田の県総合運動公園陸上競技場で

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 全国高校サッカー選手権県大会の決勝で十日、四年連続二十九回目の優勝を果たした富山第一。開始直後からゲームを支配し、相手を寄せ付けない盤石な試合運びで3−0と圧勝した。高岡第一は終盤に追い上げを見せ、最後まで健闘した。(向川原悠吾)

 富山第一はFW小森飛絢(ひいろ)選手(三年)を中心に素早いボール回しや個人技を生かした攻撃を展開。前半、右サイドからボールを受けたFW中崎拓未選手(同)が素早い切り返しからシュートを放ち先制した。後半は開始早々、MF加治駿佑選手(同)が追加点のゴール。終了間際の後半ロスタイムには、コーナーキックからFW林拓真選手(同)が頭で決めた。

 高岡第一はFW木口フェリペ選手(同)のスピードを生かしたカウンターで攻撃。前半はシュートはなかったが、後半は縦への突破から2本のシュートを放つなど、最後まで諦めないプレーを見せた。

 県大会の全五試合を完封勝ちで四連覇に輝いた富山第一。DF中田青主将(三年)は、無失点にこだわり、自ら名乗り出た主将とポジションの役目をきっちり果たした。決勝戦を終え「今はほっとした気持ち。何より無失点で終われたことが良かった」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 昨年、二年生唯一の先発メンバーで各大会に出場。全国大会は優勝候補に挙げられながらも、ベスト16で終わった。試合終了間際の失点が敗退を決した。

 「どんなに強くても一瞬の気の緩みが負けにつながる」。この手痛い惜敗が自らを立ち上がらせ、新チームの主将に手を挙げた。防御の最終ラインというポジションもあって無失点にこだわった。「主将の原点は去年負けたから。これからも無失点はこだわっていきたい」と力を込める。

 全国大会の目標はもちろん日本一。そこには、もう一つの思いがある。

 四人兄弟の三番目として生まれ、母子家庭で育った。「好きなだけサッカーをさせてもらっているし、本当に感謝している。家族の支えがあったからここまでこれた。日本一になって恩返しがしたい」と、全国大会での健闘を誓った。