永井花奈が2日目に自己ベストの64 大事にしているのは切り返しの間

アン・ソンジュと申ジエ、そして鈴木愛の賞金女王レースが過熱する女子ツアー。伊藤園レディスを含めて、残りは3試合。賞金ランキングトップに位置するアン・ソンジュは、2日目を終えて首位と3打差の8アンダー5位タイ。アンを猛追するジエは、アンと1打差で7アンダー7位タイ。鈴木は5アンダー10位タイと出遅れた。

アンが賞金女王を伊藤園レディスで決めるには、優勝するか単独2位に入る必要がある。単独2位だった場合は、ジエが予選落ちで鈴木が5位タイ以下なら優勝が決まる。

決着がつくかつかないかに注目が集まり、熱を帯びる賞金女王レース。そんな熱気を横目に、2日目の大会を盛り上げたのは永井花奈だった。

永井は8バーディ、ノーボギーの会心のラウンドで、9アンダー3位タイ。初日1アンダー30位タイから大きく順位を上げた。

「8アンダーの64は、ツアーでの自己ベストです。スタートの1番ホールでバーディを取れたのがよかったと思います。実は開催コースのグレートアイランド倶楽部は、ツアーの中でも3本の指に入る苦手コース。グリーンが読みづらく距離が長い印象で、アマチュアのときから苦手意識がありました。こんなにバーディが取れたことに、自分でもびっくりしています」と、永井。

そんな永井がスイングで大事にしていることがある。それは『切り返しの間』だ。飛ばしたい気持ちが強く出たり緊張を強いられる場面になると、ついつい打ち急ぐことが多い。打ち急ぐと切り返しの間がなくなり、手打ちになる。練習ラウンドで取材をしたときに、永井は言っていた。

「左足を上げながらバックスイング。右足1本で立つトップをつくったら、手元の位置はそのままに、左足を踏み込んで切り返す。そして左サイドにしっかり体重が乗ったら、下半身の動きで手元を引っ張り下ろす。この意識でいつも振っています。実際に左足を上げてステップを踏む素振りをやって、動きを確認するといいですよ」

そして腰から腰の振り幅のハーフスイングでボールを打つ練習も勧めてくれた。ハーフスイングでボールを打つときは、切り返しの間がなくなりやすいのだという。それでもそこそこの球が打ててしまうからだ。それだけにハーフスイングのときも、切り返しで間をつくることが重要なのだと永井はいう。

ジュニア時代は、切り返しの間を意識したハーフスイングで、毎日ボールを打ち続けたという。それが今の永井のスイングの土台をつくり上げた。乱れたときに戻ることができる基礎が永井にはある。だからこその苦手コースでの自己ベストだったのだろう。

「ハーフスイングドリルで使用する番手は、ショートアイアンでもウェッジでも好きなクラブでいいと思います。私が一番気をつけていたのは、インパクトの音です。練習場のマットはソールが滑るので、芯を外してもそこそこ真っすぐ飛んでくれます。鳥かごのようなレンジで打つときは、球筋など分かりません。頼りは音。ナイスショットの音を聞き分け、それを連発するように集中してボールを打っていました」と、永井。