田中哲司、大人のドロドロ恋愛ドラマに意欲「しがらみがある中での恋愛だからこそ面白い」

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 テレビ朝日系にて放送中の土曜ナイトドラマ 『あなたには渡さない』 。夫の裏切りによりどん底に落とされた専業主婦・通子(木村佳乃)と、その元凶とも言えるしたたかな夫の愛人・多衣(水野美紀)が真っ向からぶつかり合い、時に共闘していくという40代男女のドロドロ愛憎を描いたドラマだ。そのなかで、通子の幼馴染で昔から密かに通子に思いを寄せる建設会社の社長・笠井芯太郎を演じるのは、多くのドラマや映画で活躍する田中哲司。過酷な環境に置かれた通子と20年ぶりに再会し気持ちが再燃した笠井は、家庭がありながらも、通子を陰で支えていくのだが…このたび AbemaTVでの放送決定 を受け、AbemaTimesでは田中哲司にインタビューを実施。ちょうど第1話を観賞した直後の率直な気持ちを聞いた。

完成したドラマを見たら吹っ切れた!「特にナレーションが凄いです」 image
――第1話をご覧になっての感想を教えてください。

田中: おもしろかったです!とにかく台詞が強烈です。出演している役者は、おそらく最初は戸惑ったと思います。文学のような仰々しい台詞がとにかく多い気がします。僕は少ないほうだと思うのですが、それでも手こずったので、撮影中はどうやって台詞に気持ちを落とし込むかを悩みました。でも今日映像を見て、すごく吹っ切れました。効果音や照明など、その台詞が生きるような演出になっていて、とても面白かったです。あとナレーションが凄かったですね(笑)。

――昭和の昼ドラのようなナレーションで、かなり印象的でしたね(笑)。

田中: 凄かったです。『仮面ライダー』みたいでした(笑)。

通子を思い続ける笠井を演じて「一途すぎてちょっと怖い(笑)」 image
ドラマ『あなたには渡さない』場面写真

――田中さんが演じた笠井役について、どのような印象をお持ちですか?

田中: 1話で、笠井は20年ぶりに通子に出会い、通子が置かれている状況を知って気持ちが再燃します。1話ではまだ大きな行動に出ていませんが、これから笠井も動き出します。いろいろあります…(笑)。でも今まだ撮影中なので、僕自身最後はどうなるか知らないんです。楽しみにしています。

笠井は一途すぎて、通子への思いがずっとブレなくて、そこが…ちょっと怖いんです(笑)。僕は正直、この人怖いなと思っています。笠井も家庭があるのに、本当に通子のことばっかり考えているんですよ。今後、通子のためにいろいろと助けたりするのですが、その助け方も…なんか怖い(笑)。 笠井は暗躍できるよう男じゃなくて、本当にただただ通子が好きなだけなんです。そう僕は解釈しています。とにかくピュアすぎて、切ない男です(笑)。

凄まじい演技を披露する木村佳乃と水野美紀という2人の女優 image
ドラマ『あなたには渡さない』場面写真

――今回木村佳乃さんと水野美紀さんと共演されてはいかがですか?

田中: 木村さんは本当に明るくてずっとしゃべってくれる楽しい方です。でもスタートがかかると、さっきまでの明るさが一気になくなり、急にシリアスな通子になります。OKカットがかかると、通子は一切いなくなっていつもの明るい木村さんに戻ります。その役への切り替えが本当に凄まじいです。

逆に水野さんは、本番前に本番モードを入れている方なので、話していてもその役からあんまり離れていない印象を受けます。僕もどちらかというと水野さんタイプですね。多衣は性格的に怖いですが、脆い部分も見えるし品もある。そこは水野さん自身にそもそも備わっている品だと思います。誰もが嫌悪感を抱くような役だと思うのですが、どこか脆さや品を感じとれるのは、水野さんの演技だからこそなんだと思います。

――ちなみに通子と多衣、個人的に惹かれるのはどちらのタイプの女性ですか?

個人的には通子かな。多衣は、やっぱり怖いですよね(笑)。通子は、とにかくかわいそうだなと。1話であんな目に遭って、もし実際にあんな酷い目に遭わされたら呆然とするでしょうね。あまりにショックが多すぎて。

最後の最後までどうなるかわからない「そこが大人のドラマの面白いところ」 image
――そういった要素は20代の恋愛ドラマにはないところだと思いますが、40代の男女の恋愛ドラマの魅力的な部分はどこだと思いますか?

田中: 僕はもう50代なので少し上の年代ですが、大人の恋愛は、大人ゆえの意地の張り合いがあります。地位も名誉もそれなりにあって、恋愛で「何もかも捨てる」ということができない年齢だがら、自然とグチャグチャしてしまうのでしょうね。「結婚」という大きなテーマがありますし、お金も絡んでくる。仕事や子供とか、そういうしがらみの中での恋愛なので、終着点が見えないし、何が幸せなのかも分からない。そこが大人のドラマの面白いところだと思います。

このドラマも終着点がどこにあるのかが分からなくて、「本当にどうなるの?」「通子と旬平はどうなっていくの?」と思います。

――このドラマは、女同士の闘いも見どころのひとつですよね。

田中: 実は僕、全然怖くなくなってきているんですよ。

――そうなんですか! それはなぜ?

田中: 話が進むにつれ、怖いというより面白いんです(笑)。みんな癖がありますが、基本は良い人で弱くて、切ないんですよね。

あまりに大人すぎるドラマの世界観に戸惑いも「僕はまだ理解できないので子供です(笑)」 image
――女性2人が憎みあいながらも共闘していきますが、そこについては理解できますか?

田中: そこは全くわからないです(笑)! 実はそういう分からないところが結構あって、そこもこのドラマの面白いところなんです。僕はこれまでいろんな役を演じてきましたが、このドラマについては正直、理解できてないです(笑)。監督の指示通り演じてみるんですけど、「何でこんなこと言うの?」「何このリアクション?」みたいなことが結構あって、その世界観が全体的に大人っぽすぎるんです。僕がまだ子供なんですかね(笑)。

――(笑)。では最後に見どころをおしえてください。

田中: あの大作の原作を1話45分に詰め込んでいるので、毎回展開が速いです。その目くるめく展開が本当に面白く、いろんな事件も起こりますし、女の闘いももっと加速していきます。 毎回続きが見たくなるような要素が散りばめられていて、どういう結末になるのか、そこを楽しんでいただければと思います。あと全体的に仰々しいところも!ナレーションにも注目して欲しいです(笑)。

――確かに(笑)。ナレーションは見逃せませんね。ありがとうございました!

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ストーリー


 有名料亭『花ずみ』の前に1台のタクシーが止まった。そこから出てきたのは、上島通子(木村佳乃)。彼女は20年前にこの料亭の板長で一人息子の旬平(萩原聖人)のもとに嫁いだが、経営には一切かかわらずに専業主婦として生活。その通子にとってこの場所を訪れたのは、結婚前にあいさつに来て以来、2度目だった。ある決意を固めた通子は、門の中に入っていく――。

その2日前。旬平から「金沢から酒造会社の社長が来るから、今から東京駅に迎えに行ってくれ」と言われた通子は、目印に一本の菊を持って東京駅へ。てっきり男性社長だと思って待っていた通子の前に現れたのは、着物姿の多衣(水野美紀)。多衣は通子を自身が泊まっているホテルのティーラウンジに誘うと、突然、亡くなった義母との思い出を語りだした。「仕事の息抜きに何度か金沢に来てくださって」と自分の知らない義母の姿を楽しそうに話す多衣に、戸惑う通子。そんな通子に多衣が勝ち誇った顔で言う。

「わたくし、ご主人をいただきにまいりました」――。

ドラマ『あなたには渡さない』は毎週土曜よる11時15分よりテレビ朝日系にて放送。なお、本ドラマは AbemaTVでも地上波放送後 、11月12日(月)から毎週月曜よる11時より放送予定。

テキスト:編集部

写真:You Ishi

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