<1億円強奪>元議員秘書、被害女性に面会迫る手紙

 京都市左京区の住宅で2010年9月に現金1億円を奪ったとして、元国会議員秘書、上倉崇敬(かみくらたかゆき)容疑者(44)と知人の西谷真弓容疑者(59)が強盗致傷などの疑いで逮捕された事件で、両容疑者が事件の6年後に被害女性(60)に面会を迫る手紙を送っていたことが分かった。被害女性から新たに金品を得ようとした可能性もあるとみられ、被害届を受けた京都府警が先月、両容疑者を強要未遂容疑で逮捕し、今回の逮捕の端緒となったという。

 上倉容疑者は奪った金を高級外車フェラーリの購入や花街・祇園での遊興費の他、西谷容疑者ら知人や消費者金融から重ねていた借金の返済に充てたとみて府警は捜査している。

 両容疑者は強要未遂罪で今月7日、京都地検に起訴された。起訴状によると、2人は転居した被害女性に16年12月〜17年1月、「以前に住んでおられた自宅に男性がお邪魔したと思う」と、京都の強盗致傷の実行犯とされる上倉容疑者の存在をほのめかし「私がお会いできないと今後どのような行動をとるか、いささか不安です」などと書いた手紙数通を送り、危害を加えることも示唆して面会を強要したとしている。女性は応じず被害届を出した。

 上倉容疑者は16年5月に島根県出雲市の住宅に押し入った強盗致傷などの罪で17年6月、広島高裁松江支部で懲役5年の実刑を言い渡され確定。手紙を送った時は保釈中で、捜査関係者は、上倉容疑者が遊興費のため被害女性から金を脅し取ろうとした可能性があるとみている。【大東祐紀、中津川甫】