『アベンジャーズ4』ホークアイのコスチュームから『Endgame』におけるMCUの状況がわかる

Avengers: Endgame(原題)』の予告編第1弾では、続編である本作の筋書きについてはあまり明らかにされていない。地球最強のヒーローたちがサノスのデシメーションでひどい目にあっているという事実のみだ。しかし、この映像で見られるもののひとつに、クリント・バートンのコスチュームがある。ホークアイとしての責務を放棄し、ローニンになっているのが明らかなのだ。

実は、この変化ひとつが、『インフィニティ・ウォー』後のMCUの現状と人々が彼らのスーパーヒーローにあまり喜んでいない理由について、多くのことを語っている。このコスチュームの変化がなぜそれほど重大なのか、以下を読めばわかるだろう。

ローニンとは誰なのか?

ローニンについてあまり知らない人のために説明しよう。ローニンは、キャラクターというより、数人の色々なヒーローによって使われる仮の姿である。コミックスでは、デアデビルの協力者、エコーが最初に着用していた。その後、スカーレット・ウィッチの手によって死から復活をとげたクリント・バートンが着用した(その当時、スカーレット・ウィッチにはいくつかの問題があった)。

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幻滅したクリントは彼のホークアイとしてのアイデンティティを放棄し、その代わりにローニンとなる。このコスチュームの変化はよりダークで、より感情に突き動かされた心情を反映しているのだ。『Endgame』での状況は異なっているかもしれないが、クリントの動機はおそらく近いものだろうと思われる。これまでの内容からすると、少なくとも彼の家族の誰かがデシメーションで殺されていると考えるのが妥当だろう。

スーパーヒューマン登録法

ヒーローたちがローニンのコスチュームに身をつつむ主な理由は、そのアイデンティティを偽るためである。隠れておくため(エコーの場合)、あるいは、仮の姿がすでに人々に知られているためだ。これは、2016年の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で導入されたスーパーヒューマン登録法の効力がまだ絶大であるということを表している。『Endgame』でクリント・バートンがローニンになった理由は、スーパーヒューマン登録法を破ってないように見せつつ、スーパーヒーローとしてのキャリアを再開したいと思っているからであるという可能性が最も高そうだ。ところが、彼が『インフィニティ・ウォー』で起こったことには加わっていなかった本当の理由は、政府との司法取引に応じ、ホークアイでいることをあきらめたからなのである。当局の目から逃れようとするなら、新しいスーパーヒーローとしてのアイデンティティが必要なのだ。

これは、2014年の『キャプテン・アメリカ/ザ・ウィンター・ソルジャー』で、スティーブ・ロジャースがステルススーツで戻ってきたという事実にも裏づけされている。スティーブは仮の姿でい続けることや政府に背くことは特に考えてなかったかもしれないが、ひっそりと動く必要があり、国のどの法執行機関もチームに気づかせないようにしなければならなかった。世界の人口の半分が失われており、未登録のスーパーヒューマンに対するの政府の怒りを鎮めることはできないのは明らかだ。

よりダークなトーン

たいてい、ローニンのコスチュームは「アベンジャーズ」のダークなストーリーラインに関連している。例えば、クリントのローニンとしての任務期間は『ダークレイン』という長編ストーリーの間で、そこではノーマン・オズボーンがSHIELDに代わるHAMMERのヘッドとなり、多くのヒーローたちが法からの逃亡者となっている。

『Endgame』のトーンは、もし特定の筋書きでないとすれば、『ダークレイン』時代のものからだと思われる。オズボーンの力の台頭は、スクラルの強大な侵略の余波の最中に起こる。マーベル・ユニバースのほとんどの住人は、彼らのかつてのヒーローたちに満足しておらず、また、チームは破壊的な攻撃を止めることができない。MCUの人々は、アベンジャーズと彼らがデシメーションを止められないことにも怒りを覚えている。この作品のトーンはとても暗くどんよりとしたものとなっており、希望なきユニバースの中に希望を取り戻すために、アベンジャーズはかなり何か大きなことをする必要があるだろう。