ソフトバンク内川、広角打法専念でレギュラー奪取だ


相撲文字で名前の入ったグラブを見せる内川
相撲文字で名前の入ったグラブを見せる内川

ソフトバンク内川聖一内野手(36)が、原点回帰バットで来季へ勝負をかける。7日、大阪市内で行われた「ミズノブランドアンバサダーズミーティング」に参加。08年横浜(現DeNA)時代に首位打者に輝いた時と同じバットに戻すことを明かした。今季からは34インチ(86・36センチ)から33・5インチ(85・09センチ)と短くし、操作性をアップ。安打製造器として不動のレギュラーを奪い返す。

置かれた立場の変化は内川自身が一番分かっている。今季開幕時は不動の4番だったが、右膝の故障や体調不良に悩まされ、移籍後最低の71試合、打率2割4分2厘、8本塁打、30打点に終わった。「来季はやらなきゃいけない。同年代が引退している姿を見て感じるところもある」。8月16日に体調不良で抹消後、CSファイナルステージで復帰したが、スタメンを外れる試合もあった。来季のレギュラーは、結果で取り戻さなければならない。

11月下旬、名球会イベントのため東京へ行った際にミズノの東京本社へ立ち寄った。市販されている内川モデルの木製バットを手にすると「これだ!」と来季のバットに決めた。

08年横浜時代に首位打者を取った時のモデル。打率3割7分8厘は右打者の歴代最高打率として今も破られていない。バットが操作しやすく、長年人気モデルとして一般のプレーヤーにも受け入れられているものだ。

現在使っているものより重く短くなる。重さは900~920グラムと今季より10グラムほど重くなる。長さは34インチから33・5インチに。わずか0・5インチ(1・27センチ)だが、操作性は格段にアップする。芯の部分も見た目で分かるほど、ひとまわり太くなる。「もともと短い方が使いやすい。いろいろ使ってみたが、最後は安心して使えるものを。きちんとボールを捕まえる。無駄なものを省こうということ」と説明。長打は柳田らに任せ、広角に安打を放つ本来の打撃に専念する考えだ。

来年1月の自主トレには新バットが届く。プロ19年目の来季は8月に37歳を迎える。この日参加した「ミズノブランドアンバサダーズミーティング」で、絵馬に「無事故 無怪我」と書き記した。けがさえなければ、まだまだ1年間フルで働ける。自己最高打率を出した相棒と野球人生を懸けたシーズンを戦う。【石橋隆雄】