大阪メトロ今里筋線延伸 来年4月から社会実験

 大阪市と大阪メトロは、地下鉄今里筋線の延伸予定区間(6・7キロ)で大型バスを走らせる「バス高速輸送システム(BRT)」の社会実験を来年4月1日から始めることを決め、運賃など計画の詳細を公表した。同線は乗客数が伸び悩む赤字路線。約5年間の実験で、どの程度の需要があるかや延伸の実現が可能かどうかを見極める方針。

 社会実験の愛称は「いまざとライナー」。今里筋線南端の今里駅(東成区)から延伸予定区間の湯里六丁目(東住吉区)間を軸に、中間にある杭(く)全(また)からあべの橋を結ぶ「あべの橋ルート」と、湯里六丁目から長居を結ぶ「長居ルート」の2系統で運行する。

 通常のバスは400メートル間隔に停留所が設けられるが、BRTは地下鉄並みのスピードを意識して1キロ間隔で停留所を設置。あべの橋はJR天王寺駅や近鉄大阪阿部野橋駅に、長居は御堂筋線長居駅に近い停留所で、利用者の利便性を高めるため杭全-あべの橋間、湯里六丁目-長居間には停留所を設けずノンストップで運行する。

 市都市交通局などによると、運賃は全区間均一で大人210円、小学生以下110円。交通系ICカードなども使え、メトロやバスとの乗り継ぎで割引が適用される。敬老優待乗車証なども利用できる。

 今里筋線はメトロ8路線の中で唯一、御堂筋線と接続せず赤字が慢性化しており、市の審議会は延伸予定区間について「事業化は難しい」と指摘していた。市とメトロは採算性や利用者の満足度、地域の活性化などの効果を検証し、今後の方針を決定する予定だ。