福岡大 医学部で入試不正 浪人生の得点低く抑える操作

 福岡大(福岡市)は8日、医学部医学科の一般入試と推薦入試で長年にわたり、浪人生の得点を現役生より低く抑える得点操作をしていたと発表した。東京医科大の不正入試問題を受けた文部科学省の緊急調査で「不適切の可能性」と指摘されたことも明かした。福岡大は今後、第三者を含む調査委員会を設置して、不合格者への対応などを検討する。

 8日午前に同大の黒瀬秀樹副学長らが記者会見した。冒頭、黒瀬副学長は「受験生に大きな不安と混乱を与えたことを心よりおわび申し上げる」と述べ、朔(さく)啓二郎医学部長らとともに謝罪した。

 同大によると、得点操作をしていたのは、高校が作成する調査書の点数。具体的には現役生には最大で20点、1浪生は10点を調査書の評価平均値に加える得点操作をし、2浪以上は加点の対象としなかった。操作は2010年から続けており、推薦入試でも同様の操作をしたという。

 差異を設けていた理由について、高山峯夫入学センター長は「一定の時間が経過した評定平均値は数値としての有効性は低いと考えた」と述べた。来年以降、卒業年数による差異をなくすという。

 文科省は医学部医学科を置く全国の81大学の入試状況を緊急調査しており、複数の大学で女子や浪人の受験生を不利にする扱いが判明。同大も文科省から「調査書評価の取り扱いが不適切である可能性がある」と指摘を受けていた。【山下俊輔、宮崎隆】