米探査機、火星で「風の音」を初めて入手 一般公開

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は8日までに、先月下旬に火星への着陸に成功していた探査機「インサイト」が火星上でとらえたとする「風の音」を初めて聞き取ったと発表した。

低音のごう音が響き続けるような状態となっている。この音はインサイトの気圧や地震観測用のセンサーが今月1日に探知した。

ソラーパネル上部を吹く風が探査機周辺や空中にもたらしている振動をとらえたとみられる。当時の風は北西から南東への方向で、秒速は5~7メートルと推定された。

インサイトが入手したデータ解析などを担うNASAのジェット推進研究所(JPL)の担当者は、風の音をとらえたことは想定外のごほうびと形容。その上でインサイトの使命の1つは火星上の運動の観測とし、音波によってもたされる運動も含まれるとした。

風は北西から南東への方向で、秒速は5~7メートルと推定/NASA/JPL-Caltech/University of Arizona/Imperial College London
風は北西から南東への方向で、秒速は5~7メートルと推定/NASA/JPL-Caltech/University of Arizona/Imperial College London

NASAはこの音を聞けるサイトも公開した。良く聞き取るためにヘッドホンや超低音域の再生スピーカーの利用を勧めている。

インサイトのセンサーは風のうねりから気圧や地震の関連データを収集出来るよう設計されている。その震動などが地震と同じ効果を持つのかなどを測定する。科学者は地震観測用のセンサーを通じて得た震動のデータを分析し火星の内部構造の一層の把握に役立てることが出来る。

インサイトは2020年11月24日まで静止した状態で、火星の至る所で発生しているとされる振動の探知などに当たる。