岩手医大、低評価の1人追加合格か 文科省入試調査で指摘

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image記者会見で謝罪する佐藤医学部長(中央)ら岩手医科大関係者

 岩手医科大は8日、本年度の医学部一般入試で追加合格者を決める際、面接などを含めた総合評価が他の受験生より低い受験生を合格させていた疑いがあると発表した。また医学部編入試験では、岩手医科大出身者の優遇措置を募集要項に明記していなかった。文部科学省の緊急調査で指摘された。金沢医科大(石川県内灘町)、福岡大(福岡市)も同日、入試時の得点操作などを明らかにした。

 岩手医科大によると、医学部一般入試(定員90人)の追加合格者は51人。このうち1人の評価が、一般入試で合格ラインに達していたにもかかわらず不合格となった受験生7人より明らかに低く、文科省から意図的に合格させた疑いを指摘された。
 学内で記者会見した佐藤洋一医学部長は、追加合格は成績順と説明したが、7人に合格の連絡をしたかどうかは「記録が残っていないため、文科省の疑念を払拭(ふっしょく)できなかった」と述べた。
 佐藤医学部長は、合否判定に疑いを指摘されている1人は大学関係者の親族ではなく、性別や年齢による恣意(しい)的な判定も否定した。
 7人は追加合格の連絡を受けた上で入学を辞退した可能性もある。岩手医科大は近く第三者委員会を設置し、7人が追加合格の連絡を受けたかどうかを確認して救済措置を検討する。
 歯科医師免許を取得見込みか取得済みの人を対象とした医学部編入試験(定員7人)では2013年度以降、半数前後を岩手医科大歯学部出身者枠としていたが公表していなかった。
 佐藤医学部長は「岩手の地域医療を支えてきた本学の実績を踏まえ、裁量の範囲と捉えていた。要項に明示しなかった点は反省に値する」と謝罪。文科省の指摘を受け、来年度以降は成績順に合格者を選抜する方針を示した。


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2018年12月09日日曜日