雅子さま55歳 宮内庁東宮職医師団の見解


 皇太子妃殿下におかれましては、これまで東宮職医師団として説明してまいりました基本的な考え方を踏まえながら、引き続きご治療を継続していただいております。


 本年も、ご努力と工夫を重ねてご体調を整えられ、5月の滋賀県行啓、8月の兵庫県行啓、9月の福岡県行啓及び10月の大分県行啓と、4度の地方行啓をお務めになったほか、11月には東京都内で開催された全国育樹祭にもご臨場になりました。また、本年前半には、園遊会やベトナム国家主席ご夫妻の国賓訪日に伴う諸行事といった公的な行事に、引き続きお出ましになったことに加え、5月には15年ぶりに全国赤十字大会にご臨席になり、また、秋の園遊会でも、15年ぶりにお道筋を最後までお進みになり、多くの招待客の方々とお言葉を交わされるなど、さまざまな行事に意欲的に取り組まれました。


 こうしたご活動を一つ一つ着実に積み重ねていらっしゃることが、妃殿下のご自信となり、結果としてご活動の幅の広がりにつながってきていることは、東宮職医師団としても望ましいことと考えております。


 また、妃殿下には、学習院女子高等科で楽しく充実した学校生活を送っておられるご様子の愛子内親王殿下を、母親として温かく見守られ、ご成長を支えていらっしゃいます。


 一方で、これまでも繰り返し説明してまいりましたように、妃殿下には、依然としてご快復の途上にいらっしゃって、ご体調には波がおありです。大きい行事の後や行事が続かれた場合には、お疲れがしばらくお残りになりご体調が優れないこともおありになります。こうした中で、過剰な期待を持たれることは、かえって逆効果となり得ることをご理解いただければと思います。また、私的なご活動の部分でも、幅を広げていっていただくことも大切だと考えています。特に来年は重要な一連の行事もおありでお忙しくなられますが、妃殿下にはご無理をされず、周囲の方々の理解と支援をお受けになりながら、これまで同様ご治療を続けていただくことが大切ですので、引き続き温かくお見守りいただくよう、よろしくお願い申し上げます。