2018年ネーミング事情…「高輪ゲートウェイ」から「日本製鉄」まで

2018年ネーミング事情…「高輪ゲートウェイ」から「日本製鉄」まで

2019年2月に持ち株会社名から「ドンキ」を外す

田町駅と品川駅の間に2020年春開業を目指して建設中の山手線新駅の駅名が「高輪ゲートウェイ」に決まった。山手線の駅名に初めてカタカナが入ったことに対し、その受け止め方はさまざまだが、仮称(品川新駅)の段階を経て、新たなスタートラインに立ったことをまずは歓迎したい。2018年に話題を集めたネーミング事情を振り返るとー。

「高輪ゲートウェイ」=山手線で初のカタカナ入り駅名

山手線に新駅が誕生するのは1971(昭和46)年の西日暮里駅以来、約50年ぶり。応募総数6万4052件(駅名は1万3228種類)のうち、第1位は8398件の応募があった「高輪」。2位は「芝浦」4265件、3位は「芝浜」3497件だった。

ところが、JR東日本<9020>が選んだのは応募130位の「高輪ゲートウェイ」で、その応募数はわずか36件。「何のための公募だったのか」との疑問の声があがったのも無理からぬこと。

JR東日本は選定理由として、古来より街道が通じ江戸の玄関口として賑わいを見せた地であること、明治時代には鉄道が開通したエリアであるという歴史的背景を持つことなどをあげている。ゲートウェイとは玄関口を意味する。山手線駅の30番目にしてカタカナ交じりの駅名が登場することになった。

東京メトロは「虎ノ門ヒルズ駅」と命名

「高輪ゲートウェイ駅」の名称決定の翌12月5日、東京メトロは地下鉄日比谷線霞ヶ関・神谷町駅間の新駅を「虎ノ門ヒルズ」とすることを発表した。2014年開業した超高層オフィスビルの名前にちなんだが、こちらもカタカナを含むのは東京メトロの全駅で初めて。2020年の東京五輪・パラリンピック大会前に開業する。

田町・品川間で工事中のJR東日本「高輪ゲートウェイ駅」(2018年12月7日撮影)

ドンキが外れる?

ドンキホーテホールディングス<7532>は10月、2019年2月1日付で「パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス」に社名変更することを発表し、世間を驚かせた。ドンキといえば、ディスカウントショップの代名詞だ。

同社はすでに米国やシンガポールで事業を活発化している。2019年1月中にユニー・ファミリーマートホールディングス傘下の総合スーパー、ユニーの完全子会社が完了するのを機に、海外事業を加速する方向で、重点エリアの「環太平洋(パン・パシフック)」を前面に押し出す格好だ。

持ち株会社からドンキの名前が外れても、傘下の店舗は「ドン・キホーテ」の商号を維持するのは言うまでもない。

「三井」ブランドが消え「大樹生命」に

90年に及ぶ「三井」のブランドが消えるのは三井生命保険。11月末、2019年4月1日に「大樹(たいじゅ)生命保険」に変更することを発表した。

経営悪化で2015年12月に日本生命保険の子会社化となり約3年が経過。三井の商号規則に照らして「三井」を名乗るのが難しくなったことが背景にある。新社名は主力商品ブランド「大樹シリーズ」にちなんだ。

そんな中で、社名変更そのものが大々的なニュースになったのが新日鉄住金<5401>だ。