新元号の駅も誕生する? 平成駅、昭和駅、大正駅は存在 「大正」「昭和」が続く場所も

国内には「平成駅」「昭和駅」といったように、元号と同じ名前の駅があります。その駅名の由来は、地名や近隣の企業名など様々です。

元号含む地名や企業が由来

 2019年は「平成」が終わり、新しい元号に変わる改元の年です。

 平成に入って以降、「平成」という言葉を入れた企業名や地名が多数出現しました。鉄道の駅にも、元号と同名のものがあります。

 JR九州の平成駅(熊本市)は改元から3年半後の1992(平成4)年7月15日、豊肥本線 熊本〜南熊本間の新駅として開業しました。この駅の南側では1980年代から土地改良事業が実施され、1990(平成2)年に完了。1991(平成3)年には住所表記が、元号にちなんで「平成1丁目」「平成2丁目」「平成3丁目」に変わりました。平成駅はこの場所へのアクセス駅として建設されたのです。

「平成」だけではありません。その前の元号である「昭和」と「大正」を名乗る駅もあります。

 JR鶴見線の昭和駅(川崎市川崎区)が開業したのは1931(昭和6)年3月20日。近くに昭和肥料(現在の昭和電工)の工場があることにちなんでおり、元号というよりは企業名が由来です。ただし、昭和肥料は元号にちなんで1928(昭和3)年に設立されました。

大正駅は2か所 「明治駅」はある?

 大正駅は現在2か所あります。このうち1か所は大阪市の大正区内で、JR西日本の大阪環状線と大阪メトロ長堀鶴見緑地線が乗り入れる駅です。JR駅は国鉄時代の1961(昭和36)年4月25日に開業し、大阪メトロ駅が1997(平成9)年8月29日の開業。いずれも大正時代の開業ではありません。

 ちなみに、大正区も昭和初期の1932(昭和7)年に発足。この区名は大正駅の北を東西に通る千日前通の道路橋(大正橋)にちなんでいます。なお、大正橋は1915(大正4)年に完成しており、元号にちなんで命名されました。

 もう1か所の大正駅は、長崎県雲仙市内にある島原鉄道の駅。これも開業日は昭和に入ってからの1955(昭和30)年3月9日です。1926(大正15)年に発足した大正村内の駅として開設されましたが、1956(昭和31)年9月には大正村が西郷村と合併して瑞穂村(のちの瑞穂町、現在の雲仙市)になりました。

 ちなみに、JR四国の予土線には土佐大正駅があり、その隣には土佐昭和駅があります。両駅ともいまは高知県四万十町内ですが、土佐大正駅がある地域はかつての大正村で、土佐昭和駅もかつて昭和村だった場所に設けられています。大正村は大正天皇の即位を記念して命名され、同様に昭和村も昭和天皇即位を記念して名付けられました。駅の開業は、両方とも1974(昭和49)年3月1日です。

 なお、「明治駅」を名乗る駅はありませんが、「明治」が付く駅としては、東京メトロの明治神宮前駅(東京都渋谷区)があります。

 新しい元号は、2019年4月1日(月)に発表される予定です。平成駅と同様、新元号と同じ名前の新駅が設けられる日は、いつか来るのでしょうか。

【地図】「元号駅」はどこにある?