朴槿恵前大統領は拘置所で読書 小説『徳川家康』や大山倍達氏モデルの漫画を愛読か

 17年3月末の逮捕から1年10カ月ほどが経った朴槿恵前大統領(66)。その年の10月に“裁判ボイコット”を宣言して以来、法廷にも姿を見せていないが、収賄罪などに問われた昨年8月の控訴審では懲役25年、罰金200億ウォン(約20億円)の実刑判決が下されている。ここに、公職選挙法違反など他の判決も加えれば、量刑は計33年。99歳まで拘置所生活を強いられる計算だ。

 現在収監されているのはソウル拘置所の単独房。広さはトイレを含めて僅か3坪ほどだ。猛暑だった昨夏はエアコンなしの扇風機1台と、500ミリリットルの氷入りミネラルウォーターを1日1本飲んで、暑さを凌いだという。だが、長引く拘置所生活で腰痛が悪化しているようだ。「椎間板ヘルニアだからベッドを入れてほしい」と依頼したものの、拘置所側の回答は「特別待遇は認められない」。結局、マットレスを特別に一枚追加してもらった。

彼女が単独房で読みあさる漫画とは?

 拘置所内では、新聞やテレビなどは一切見ていない朴被告。運動時間を除き、ほとんどの時間を費やしているのが、読書だ。愛読書は山岡荘八の歴史小説『徳川家康』(韓国での題名は『大望』)。ドラマ化された人気小説『客主』や、韓国では古典として読み継がれる大河小説『智異山』なども読み耽っていたという。

 最近は漫画にハマっている。中でもお気に入りと伝えられるのが、『風のファイター』。韓国版『空手バカ一代』で、極真空手の創始者・大山倍達をモデルにした人気漫画だ。ほかにも、観相(人相を見ること)がテーマの『コル(格好)』という漫画もよく読んでいる。国政を占いで決めていたと言われただけあって、“占い漫画”と相性が良いのだろうか。

 文在寅政権の支持率が低下し、朴被告の赦免説まで取り沙汰される中、最近は、朴政権時代の首相ら親朴系の政治家が相次いで接触を試みている。それでも、世論調査では6割超が釈放に反対。多くの国民はまだ朴被告の公私混同を許していない。

「武の道においても金銭は貴いものなり しかれども執着すべからず」

 大山倍達の座右の銘だ。朴被告は塀の中でこの言葉を噛み締めているのだろうか。

(朴 承?/週刊文春 2019年1月17日号)