曙ブレーキの4~12月、最終赤字177億円 米不振で設備減損

ブレーキ世界大手の曙ブレーキ工業が12日発表した2018年4~12月期の連結決算は、最終損益が177億円の赤字(前年同期は22億円の黒字)だった。不振が続く米国などで生産設備の減損損失を約150億円計上したのが響いた。減損損失は米国のほかスロバキアとタイでも計上した。保有株式の売却などで7億円強の特別利益を出したが補えなかった。

その結果、18年12月末の株主資本は49億円のマイナスとなり、債務超過の状態になった。

同様の理由から、19年3月期通期の業績予想も下方修正した。これまで20億円の黒字を見込んでいた最終損益は192億円の赤字(前期は7億8200万円の黒字)に転落する。

同社は1月末に私的整理の一種である事業再生ADR(裁判以外の紛争解決)制度の利用を申請し、金融機関に資金繰りの支援を求めている。12日に東京都内で第1回の債権者会議を開き、事業再生計画案の概要を説明する。

事業再生ADR手続の進展状況によっては今後の資金繰りに重要な影響を及ぼす可能性があるとして、同日公表した決算短信で「現時点では継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる」と記載した。