ブラックサンダーの社長が「誰よりもアホなこと」を言い続ける理由

今年もチョコレートの季節がやってきた。義理チョコ代表として不動のエースといえば、そう、ブラックサンダーだ。

ブラックサンダーを製造する、有楽製菓取締役社長の河合辰信さんは、父の伴治さん(現会長)のあとを継ぎ、昨年2月に就任した。大学卒業後、外資系IT企業に3年勤めたのち、2010年に入社。以来、マーケティング部の立ち上げなどで、その手腕を発揮してきた。

仕事場である東京・小平市の本社を訪ねた。2年前に建て直されたばかりのピカピカのオフィスで、社長の机だけが年季の入った木製のもの。創業者の祖父、そして先代社長の父が使っていた机を、前のオフィスから引き継いでそのまま使っているのだという。

机のガラス天板の下には、1枚の記事が挟んであった。

祖父の河合志亮初代社長のインタビュー記事のコピーだ。記事で語られているのは、河合社長が常々大切にしている「ユーラクらしさ」という創業者の経営思想だ。

既成のワクにとらわれずに、自由でユニークな発想と発言が誰でもできること。中堅企業の小回り、意思決定の速さを生かして大手メーカーと共存すること。