ジブリの世界リアルに 全長8.5メートルの王蟲が初登場 福岡市博物館15日「大博覧会」開幕 [福岡県]

初めて公開される新コーナーの「王蟲」の模型
初めて公開される新コーナーの「王蟲」の模型
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 トラックほどある巨大な王蟲(オーム)や奇怪な生物たち-。15日に福岡市博物館(早良区)で開幕する「ジブリの大博覧会~ナウシカからマーニーまで~」の目玉は、今回初公開される「王蟲の世界」。ジブリの劇場公開第1号となった「風の谷のナウシカ」(1984年)の舞台を実物大の模型で再現しており、そのリアルな造形が話題を呼びそうだ。

 王蟲は、未来の最終戦争で生まれた猛毒の空気が充満する「腐海(ふかい)」の主。模型は全長8・5メートル、高さ3・8メートル。見た目は巨大なダンゴムシのようだが、高い知能があり、ナウシカと心が通じ合っている。14ある目玉は普段青色だが、怒ると赤くなる。

 会場にはほかにも、蟲(むし)と呼ばれる巨大な昆虫のような腐海の生物が展示されている。空飛ぶムカデのようなヘビケラ、その幼虫ミノネズミ、人を襲うウシアブ、「腐海の見張り番」と呼ばれる大王ヤンマ。いずれもアニメよりリアルで、恐ろしい。制作した造形家の竹谷隆之さんは「ナウシカの世界を立体にしたかった。宮崎駿監督らしい造形を大切にした」という。

 ほかの展示の多くは、企画書やキャッチコピー案など、ジブリの鈴木敏夫・代表取締役プロデューサーが保管していた約3千点の資料だ。膨大な展示は作品の公開順に整理されておらず、詳しい説明もない。その意図について、14日の開会式であいさつした鈴木プロデューサーはこう語った。

 「お客さんの頭の中には、いろいろな作品の記憶が(整理されないまま)点となって残っている。それを呼び覚ましたかった」

 会場には大人サイズのトトロがいる「ジブリのバー」や、大きなネコバス、作品に登場した「空飛ぶ機械たち」も。会期は15日~6月23日。

=2019/03/15付 西日本新聞朝刊=