「川越観光は東武東上線で」 特急新設や発車メロディー刷新

東武鉄道は16日のダイヤ改正に合わせ、埼玉県川越市への観光客に東上線を利用してもらう取り組みを強化する。池袋―川越間を最速26分で結ぶ「川越特急」を運行するほか、ラッピング車両を導入。駅の発車メロディーも刷新する。川越を訪れる観光客は増えているものの、東京都内から川越への鉄道ルートは西武鉄道やJRと競合しており、「川越観光=東武東上線」のイメージを浸透させる。

川越特急の池袋―川越・川越市駅間の停車駅は朝霞台のみ。快速急行に比べ時間短縮効果は1分だけだが、特急料金は不要だ。午前に下り2本、午後に上り3本(土休日は4本)を運行する。

ダイヤ改正に先行して、ラッピング車両「池袋・川越アートトレイン」を2月13日から導入した。若手日本画家の古家野雄紀氏が川越の四季や観光名所などの風景をカラフルに描いた。3月16日には台紙にこの車両の写真を使った「川越特急デビュー記念乗車券」(1000円)を3000セット限定で発売する。

川越駅と川越市駅では発車メロディーを変更し、音による演出も加える。川越市出身で映画、ドラマなどの音楽を多数手がけている菅野祐悟氏が「旅の楽しみ・期待感」「人の優しさ・小江戸感」「ふるさとへの思い(おかえり)」「出かける人を応援」の4曲を作曲した。川越特急の車内チャイムも菅野氏が川越への思いを曲で表現した。

2018年に川越市を訪れた観光客は前年比11%増の734万2000人。特に外国人は42%増の27万9000人と大幅に伸びた。東武鉄道広報部は「川越の人気は高まっているが、東上線が便利だとはあまり知られていないのでPRに力を入れたい」と話す。

ダイヤ改正では他に、通勤時間帯に運行する座席定員制の「TJライナー」を座席指定制に変更。家族連れでも利用しやすいよう小児料金を新設するなど、全体の利便性向上も図る。