ゴール裏落下の札幌ロペス「もう飛び越えません」


ウオーミングアップでジャンプする札幌MFロペス(撮影・佐藤翔太)
ウオーミングアップでジャンプする札幌MFロペス(撮影・佐藤翔太)

ノリノリのストライカーが昨季アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)王者を討つ。北海道コンサドーレ札幌FWアンデルソン・ロペス(25)が17日鹿島アントラーズ戦(札幌ドーム)で2戦連続ゴールを狙う。前節清水戦ではクラブ史上J1初の4得点とゴール裏への落下で世界的な注目を浴びた。勢いがある新戦力ブラジル人が難敵から得点を奪い、3連勝に導く。

   ◇   ◇   ◇

札幌のFWロペスが鹿島討ちに自信をのぞかせた。16日は札幌ドームでセットプレーなどの戦術確認を行い調整。リラックスした雰囲気で練習を終えた。ホームで迎え撃つのは昨季のACLを制し、通算20冠を達成した強豪チーム。「ビッグクラブだけど自分たちもしっかり準備できている。勝ちにこだわりたい」と力強く話した。

衝撃の本拠地デビューだった。9日清水戦ではキャリア最多となる4得点。2点目を決めた後はゴール裏に駆けだし、看板を跳び越えホヴァリングステージから高さ約2・28メートル下に落下した。サッカーの母国・英BBCのSNSでも紹介された。全世界に発信されて「もう跳び越えません」と苦笑い。だが「ゴールも取り上げられた。危なかったけど結果的に良かったと思うよ」とアクシデントを前向きに捉えた。

珍プレー好プレーで集めた注目を力に変える。現在の得点ランキングは1位。今後は自然と守備のマークが厳しくなる。だがそれも想定済みで「準備と覚悟はできている。成長していかないと試合でも打開できないからね」。10得点を記録した広島時代の17年は2戦連弾が3度あった。相手の警戒をものともしない強さも兼ね備えている。

好調の原因に「自己犠牲」を挙げる。前線のFW鈴木武蔵、MFチャナティップ(ともに25)との連係に「共通意識がある」。それぞれが個人プレーよりも、ゴールの確率がより高い選択肢を選んでいる。「お互いが助け合っている。チームで崩して生まれた4点なんだ」とチームプレーを強調した。

札幌は昨季、ACL出場圏まであと1歩の4位。3位鹿島とは勝ち点1差で涙をのんだ。目標のアジア切符は上位が予想される強豪クラブから白星を奪うことで近くなる。「(2連勝した)浦和戦、清水戦のようなコンビネーションをしっかりやりたいね」。強烈なシュートで名門を打ち破る。【西塚祐司】