シャンゼリゼで略奪、放火 反政権デモ再び激化

【パリ=白石透冴】16日にパリで起こった反政権の「黄色いベスト」デモで、観光名所シャンゼリゼ通りの店舗が略奪、放火されるなど再び暴力行為が激しくなった。事態を重くみたマクロン大統領は南仏での休暇を急きょ切り上げてパリに戻った。マクロン氏の支持率は国民との対話集会などで持ち直しているが、デモの収束は見通せていない。


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少なくとも237人が拘束されたパリでは、シャンゼリゼ通りを中心に参加者が暴徒化した。ブランド店、レストランなどで略奪や放火が起き、治安部隊が鎮圧に当たった。路上に停車していた自動車にも火が放たれた。

運動はここ数週間勢いを失っており、参加者は目立つ行動を取ることで再び注目を集めようとしたとみられる。あるデモ参加者はネット上で今回のデモをマクロン氏への「最後通牒(つうちょう)」などと呼んでいた。

仏調査会社オドクサによると、マクロン氏の支持率は2月中旬時点で32%と、2カ月連続で回復した。依然として低水準だが、デモ発生前の18年10月の33%に近づいた。対話集会「国民大討論」を2カ月実施し、国民と対話する姿勢をみせたことが評価されたとみられる。